「自己紹介」と「自己PR」の違い

2012-10-15


「自己紹介」と「自己PR」の違い

もう一つ、名刺づくりで考えることがあります。
それは「自己紹介」と「自己PR」の違いを知るということです。

先ほどパーティーでの名刺交換を例に挙げましたが、
中には「たくさんの人に会ったのに、あの人だけは覚えている」という人もいます。
なぜそんなことが起こるのでしょう。

それはその人が、自己紹介をしているか、自己PRをしているか、
何を名刺に語らせているのか……ということにつながります。

「自己紹介と自己PRの違いはなんですか?」と聞かれたら、
あなたはなんと答えますか?

「どちらも同じじゃないの?」という人が多いかもしれません。
ですが、これらは全然違うものなのです。

まず、イメージしてみてください、
初めての人同士が集まる席にあなたが参加し、
「みなさん、自己紹介してください」
と言われたとします。

Aさんは延々と自分のことを語りましたが、聞いている人にしてみれば、
Aさんが何をしている人か、何を伝えたいのか、さっぱりわかりません。

Bさんは端的に自分を表現して話もわかりやすく、聞いている人たちに
「あ、この人は気になるな。あとでもうちょっと詳しく話をしたいな」
と思わせることができました。

そして、Cさんにいたっては、まったく誰の記憶にも残りませんでした。
あなたはどのタイプでしょうか?
この違いのカギが「自己紹介」と「自己PR」にあるのです。

「自己紹介」は、そこに「関係性」がありません。
相手が誰だろうが関係なく、自分の言いたいことだけを言っている状態。
いわば一方通行ですね。
先ほどの例でいうと、Aさんがこのタイプ。

一方の「自己PR」は、相手との「関係性」が生まれます。
自分のことを伝える先に誰かがいて、その人との関係性を築いていくものです。
相手と関係を築きたいのであれば、伝えることはおのずと
相手と関係が生じるような内容になります。
名刺交換でいえば、気になる相手のポイント、興味喚起の部分ですね。
Bさんがしたのは、自己PRだったわけです。

初めて会ったのに、出身地が一緒だとわかった途端、
急に打ち解けたりした経験はありませんか?
実は同じ年だったとわかると、
すごく相手との距離が近く感じたりはしませんか?
これは、相手と自分の間に「共通項を持つ」という関係性が生まれています。
人は共通項があればあるほど、お互いに距離を縮めていくものです。
共通項を意識することで、自己PR力を高めていくことができます。
プロフィール効果ですね。

自己PRで伝える内容は、何もプロフィールばかりではありません。
あなたが誰と関係を持ちたいのかで、伝える内容も変わってきます。
あなたが相手とどんなつながりを持ちたいのか、仕事なのか、プライベートなのか。
伝えたい相手が変われば、その共通項も変わります。

いずれにせよ、常に伝えたい相手がいることを意識しながら
自分を伝えようとするのであれば、双方向を意識した状態ですから、
一方的な自己紹介にはならないはずです。
これまで「自分を伝えるのが名刺の役目」とお話ししてきましたが、
ただやみくもに誰にでも伝えるのではなく、その先の相手を見据えること。
これは「自分名刺」づくりでも、とても大切な考え方になります。

本書の「名刺セラピー」のワークの中でも、
このことについて改めて考えていこうと思います。
不特定多数の人に渡すのが名刺なのに、
誰に渡すかなんて考えたことがない……という
方もいらっしゃるでしょう。
不特定多数に渡す名刺だからこそ、「誰に渡すか」が大事になるのです。

「自分名刺」をつくるということは、
単に名刺をつくることではなく、あなたにいろいろな新しい視点を
もたらしてくれるはずです。

いよいよ後半、
最後の2回はさらに名刺がもたらす力についてお伝えしていきます。

よい一日を!

 

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